GINAで世界喘息デーの活動報告が公開されました

各国からGINAに提出された、2024年世界喘息デー(World Asthma Day: WAD)の活動報告が公開されています。Global Initiative for Asthma (GINA)の公式サイトで、以下のURLをご覧ください。
https://ginasthma.org/world-asthma-day-2024/

こちらのサイトでは、各エリアの活動報告が動画でまとめられています。日本の活動状況としてasthma.jpが行った京都タワーのイルミネーションが紹介されています。
この動画はYouTubeでも公開されています。(開始から48秒ぐらい)

2024年の世界喘息デーのテーマは「Asthma Education Empowers」

2024年は5月7日(火)が「世界喘息デー(World Asthma Day: WAD)」です。Global Initiative for Asthma (GINA)の公式サイトでは、以下のURLにて2023年の世界喘息デーを案内しています。
https://ginasthma.org/world-asthma-day-2024/

昨年(2023)の5月に新型コロナウイルス感染症(Covid-19)は、五類の感染症と位置づけられ、ようやくコロナ禍が収束したと言えます。ようやく世界中のすべてのヘルスケアリーダー達が、さまざまな疾患に対して本格的な啓発に取り組める時が来ました。気管支喘息にも、これまで以上の啓発をしていかなくてはなりません。この「世界喘息デー」をさらに活用しましょう。

GINAは、2024年の世界喘息デーのテーマとして「Asthma Education Empowers」を掲げました。私は日本語で「喘息の情報支援は正義なり」と訳しました。正しい筋道や正しい行いを意味する「義」を「Empowers」に当てはめたのですが、無理がありますかね、。英語の先生に叱られる。(^^ゞ 

このテーマに込められた意味を、GINAの 2024年 WADのページの内容を以下ご紹介します。

Asthma Education Empowers

 世界喘息デー2024を記念して、GINAは「喘息教育は力を授ける(直訳)」をテーマに選びました。GINAは、喘息患者が自分の病気を管理し、いつ医療機関に助けを求めるべきかを認識できるよう、適切な教育を受けることの必要性を強調している。

 医療従事者は、回避が可能な喘息の罹患率と死亡率が続いていること、および喘息の効果的な管理に関する発表されたエビデンスに対する認識を高め、患者に信頼できる情報と最適な治療を提供できることが求められている。

 喘息は感染症でない最も一般的な慢性疾患のひとつで、2億6,000万人以上が罹患し、世界中で毎年4万5,000人以上が死亡しています。

 教育が必要な主な普遍的問題は、診断の過小または不正確さ、抗炎症性吸入コルチコステロイド吸入薬(ICS)の過小使用、短時間作用性β2アゴニスト(SABA)吸入薬の過剰使用と過度の依存、専門医による評価とさらなる管理を必要とする患者の認識の不十分さである。
 低中所得国では、吸入薬、特にICSが入手できないことが、喘息による死亡の90%以上がこれらの国々で発生していることの主な原因となっている。

 政策立案者と製薬業界は、非常に効果的なコントローラーによる治療法が存在するにもかかわらず、この一般的な疾病に関連する予防可能な罹患率が続いていることに対する認識を高め、「誰一人取り残さない」ために、環境にやさしい吸入薬がすべての国で利用できるようにする努力を強化することが求められている。
 参照:www.ginasthma.org/reports

当フォーラムの 世界喘息デー2024 への参画

当フォーラムでは、「世界喘息デー」を日本に広く知ってもらい、日本でも気管支喘息の啓発の日として確立するように努力しております。

▽ クラウドファンディングのご支援にて

当オーラムでは「世界喘息デー」を周知するために、クラウドファンディングを実施しました。

そのご支援にて以下を実施します。

ニデック京都タワーのライトアップ

世界的な観光名所である「京都タワー」を5月7日が世界喘息デーである事を知らせるためにライトアップします。5月7日(日)の日没から24:00まで、当フォーラムで採用してる気管支喘息の啓発の色「」と「」の二色でライトアップします。以下をご覧ください。

以下に京都タワーを撮すライブカメラがありました。5月7日、ぜひご覧ください。

なぜ当フォーラムで「」と「」の二色を啓発の色としているかは、こちらのページで説明しております。

ポータルサイトに広告掲載

世界喘息デーを周知するために、当オーラムで実施したクラウドファンディング(「世界喘息デー」を広く知ってもらいたい! 2024年は "5月7日")では多くのご支援をいただきました。

おかげさまで、バナー作成やポータルサイトの広告へ多くの予算を回すことができました。

ヤフー広告やGoogle広告を通じて、たとえば右のバナーが配信されています。

リターン

クラウドファンディングに支援して頂いた方に以下のリターンを行います。

現地講演会 1カ所
Webセミナー:3カ所
『喘息百話』の発送:15名の方へ
『小児科医のアナムネーシス』の発送:10名の方へ
ご支援へのお礼のお手紙:9名、35名
ご支援へのお礼のメール:5名

クラウドファンディングのご支援者

クラウドファンディング「2024年の世界喘息デーを広く知ってもらいたい」に、ご支援をありがとうございました。以下の画像をクリックしてご支援頂いた方のリストをご覧ください。

クラウドファンディング「2024年の世界喘息デーを広く知ってもらいたい」に、ご支援頂いた方々のお名前を掲載したPDFをご用意いたしました。

世界喘息デーを広く知ってもらうため広告効果の報告

クラウドファンディングにて皆さんからいただいたご支援にて、世界喘息デーを広く知ってもらうために、以下の方法をとりました。


A.ニデック京都タワーのライトアップ

  1. SNSでの拡散
  2. メディアの報道

B.ポータルサイトやSNSへの広告

  1. Google広告
  2.  Yahoo広告
  3.  Facebook広告

それぞれの広告評価をお伝えします。
A-1. ニデック京都タワーのライトアップの広告効果を測定するために、ライトアップに関するXのツイート数や表示回数を計測したところ、36ツイートありました。
 36ツイートの表示回数は合計で80969回でした。

A-2.ニデック京都タワーのライトアップについて京都新聞に掲載していただきました。

B-1.Google広告にバナー広告を出稿したところ2793510回の表示があり、3444回クリックされました。25万円の費用を投じましたので1クリックが72.6円でした。

B-2.Yahoo!広告にバナー広告を出稿したところ56047回の表示があり、928回クリックされました。5万円の費用を投じましたので1クリックが53.6円でした。

B-3.Facebook広告にバナー広告を出稿したところ11937回の表示があり、3571回クリックされました。2万円の費用を投じましたので1クリックが5.6円でした。そして「いいね!」などのリアクションは297件ありました。閲覧者でプロフィールで最も多いのは18-24歳の男性、次いで45-54歳の男性でした。女性でも最も多いのは18-24歳、次いで45-54歳でした。


ニデック京都タワーのライトアップは、SNSでの拡散や京都新聞の報道によって、世界喘息デーの啓発に貢献してくれました。また京都市内でライトアップをご覧になった方は、さらに膨大な数になると考えられます。

ただし、質が違う広報方法ですので、広告媒体に一概に優劣を定める必要もないと考えております。Facebookの「いいね!」などのリアクションは、閲覧者が単に広告をクリックしたよりも、高い関心を示すものだといえます。またどういった年齢性別で関心があるか明らかになったメリットがありました。

本結果より、来年も世界喘息デーの周知手段として、ニデック京都タワーなどの、観光施設/名所などのライトアップを実施していこうと思います。また利用者が大変多いSNS「Instagram」への広告も行っていきたいと考えております。

世界喘息デーが日本でさらに広く知られるように、来年も何卒みなさんのご支援をよろしくお願いします。

▽ クラウドファンディング以外にも

クラウドファンディング以外で、以下の企画を予定しております。

「#世界喘息デー2024」 ツイート募集

「Instagram」や「X(旧 Twitter)」などのSNSででハッシュタグ「#世界喘息デー2024」をつけて、自信や身内、同僚について、喘息で困っていることなどを発信しませんか!

SNSのアイコン

例)医療従事者なら

  • 喘息は管理が大切な病気。長期管理薬を忘れないで。 #世界喘息デー2024
  • 喘息発作を止めるお薬と普段の予防のお薬を間違えないように #世界喘息デー2024
  • 吸入ステロイド薬は、喘息発作の時に慌てて使うお薬じゃないよ。普段、忘れず毎日! #世界喘息デー2024
  • 喘息の管理に鼻炎を治しておくこともとても大事だ。 #世界喘息デー2024

例)患者さんなら

  • 喘息で困っているのは私だけじゃなかった。 #世界喘息デー2024
  • 喘息は人格や性格と何も関係はないわ #世界喘息デー2024
  • 職場でもっと禁煙対策を進めて欲しい。 #世界喘息デー2024
  • 救急外来で受診した時、優しい言葉をありがとうございました。 #世界喘息デー2024

※ ライトアップされた京都タワーはインスタ映えします。5月7日は日没後に京都駅ビル烏丸小路広場からの眺めが最高!

Webセミナー

 会員限定(主に小児科医)

「小児科向けサイト Growth Ring」にて世界喘息デーの特設ページを準備して頂きました。
https://growthring.healthcare/cp/asthma/wad.html
そして 4月24日(水) 18:00 から特別ウェビナー開催を予定しております。

 医師向け

今日の小児喘息治療について・世界喘息デー(某医薬品卸・医師向け)

我々に何ができるか:世界喘息デー2024の参画

さて、皆さんは喘息患者さんに、いま何ができるでしょうか。GINAのWebサイトには誰でも実践できる「喘息デーの提案(2023年版)」が紹介されています。ヒントになることが多く書かれています。患者やその家族向けの勉強会などならできるかもしれませんね。
https://ginasthma.org/wp-content/uploads/2024/02/WAD-Activities-2024.pdf

当フォーラムでは上記のページなどGINAの喘息デーのアイデアの翻訳に取り組んでおります。試作中で途中ですが、もしよろしければご覧ください。

GINAへ報告をしてみましょう

GINAのWebサイトには「世界喘息デー」で行ったイベント・企画を、報告して欲しいと書かれています。この機会に、喘息の啓発活動を行い報告してみましょう。以下のページの「SUBMIT YOUR ACTIVITY」のボタンを押すと入力フォームのページが出てきます。

医療関係者ができる事

  • 患者さんに「世界喘息デー」についてお話しをする。
  • 待合室にフライヤーを掲示する。
    当フォーラムが準備したフライヤー(20240503世界喘息デー2024_フライヤー)がお役に立てば幸いです。
  • 院内報に世界喘息デーについて記事を掲載する。
  • ホームページに「世界喘息デー」のページをリンクする(GINAの世界喘息デー2024のページのURLは https://ginasthma.org/world-asthma-day-2024です)。
  • SNSで喘息に関するリソースをシェアする。
  • 「#世界喘息デー2024」でツイートする(詳しくはこちらをお読み下さい)。
  • 喘息の冊子を準備した、新しくする。
  • その他、喘息患者さんの支援につながる事なら何でもOK!

 「世界喘息デー2024」のフライヤーを準備しました(20240503世界喘息デー2024_フライヤー)。フライヤーは右の画面下のダウンロードボタンからお願いします。

その他の団体/企業の 世界喘息デー2024への参画

当フォーラムだけでなく、他の学会、医療機関、企業/団体も 世界喘息デー2024 に合わせたイベントや企画がなされています。当フォーラムで把握しているものをご紹介します。

学会

 日本小児臨床アレルギー学会、日本喘息学会、日本外来小児科学会(順不同)

医療機関

 杏林大学医学部付属病院、西藤小児科こどもの呼吸器・アレ ルギークリニック、むらせ赤ちゃんこどもクリニック、ユーカリが丘アレルギーこどもクリニック、兵庫県立こども病院 (順不同)

杏林大学医学部付属病院は、世界喘息デーに合わせて、喘息に関する啓発活動の一環として、5月7日と5月8日にライトアップを実施しました。

企業 / 団体

 大塚製薬株式会社(大通りに面した電光掲示板に「世界喘息デー」の告知と、喘息に対する啓発メッセージの発信しました。)、株式会社メディセオ、MCI(Growth Ring)、オムロンヘルスケア株式会社、チェスト株式会社、認定NPO法人日本アレルギー友の会、 NPO法人環境汚染等から呼吸器病患者を守る会 (順不同)

★もしも、他に「世界喘息デー」に合わせた企画を準備されている個人や団体企業がありましたら、以下の回答フォームにてご連絡下さい。このページで紹介させて頂きます。

世界喘息デーを気管支喘息の啓発のきっかけに!

喘息で苦しむ人々がまだ多くいる事を世界に知ってもらい、患者さんの生活の向上となるように、どうか「世界喘息デー」を啓発日として活用して下さい。これからもさらに多くの医療従事者/機関/団体が「世界喘息デー」に参画してくださるように呼びかけていきます。

取材のお願い 「世界喘息デー 2024 in Japan」

新聞やテレビなどのメディアに対して、「世界喘息デー」を国内で広く知ってもらうための活動を取材をお願いしております。以下の事柄について、広く知っていただきたいと思っております。

  • いわゆる日本の「喘息デー」の始まり、故久保先生の事
  • 「世界喘息デー」の始まり、そしてなぜ日本は「世界喘息デー」を忘れ去ってしまったのか。そして疾患啓発の活動の問題
  • なぜ当フォーラムは「世界喘息デー」を日本で普及させようとしているのか
  • 今日の気管支喘息の状況、気管支喘息の患者が抱える問題

もし取材して頂けるなら「お問い合わせ」からご連絡下さい。気管支喘息の啓発色「」と「」にライトアップされた京都タワーを背景に、京都駅ビルの広場にて取材して頂けると良いでしょう。時間と場所は、打ち合わせにて詳細を決めます。

当フォーラムのプレスリリース「取材のお願い」を添付いたしました。取材をご検討されている方、お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。